2020/03/24インタビュー
【インタビュー記事】大谷遥陽 スペイン国立ダンスカンパニーソリスト
【インタビュー記事】大谷遥陽 スペイン国立ダンスカンパニーソリスト

今回のインタビューはスペイン国立ダンスカンパニーのソリストとして活躍されている大谷遥陽さん。 全てのバレエファンにとってヒントがたくさん詰まっているインタビューです。

先生に褒められるのが嬉しかった

UNBLANCHE:バレエを始めたきっかけはなんですか?

HARUHI:3歳からバレエを始めました。母が昔、趣味でバレエをしていたのがきっかけで私も気づいた頃にはバレエをもう習っていました。回るのが楽しい、脚を上げるのが楽しい、音に合わせて踊るのが楽しい、そして先生に褒められるのが嬉しい、そんな記憶があります。

UNBLANCHE:いつから海外を視野に?

HARUHI:17歳の時、ローザンヌ国際バレエコンクールに参加した事が大きな転機でした。が、その以前から、というのも10歳の時から国内のコンクールにたくさん挑戦してきて徐々に私はバレエを職業にしたいし、するべきなのかもと感じてきました。ローザンヌ国際バレエコンクールに挑戦するにあたり、私の恩師、佐々木三夏先生から厳しいお言葉を頂きました。「今の貴方では、全然駄目」と。そして私のバレエに対する姿勢がローザンヌを通してさらに変わりました。その頃、私の中では「日本ではバレリーナを職業として認めてもらえないから海外でバレリーナになりたい」という気持ちがらさらに強まっていました。

日本人が海外で通用するには…

UNBLANCHE:ローザンヌをバネにどう進んでいきましたか?

HARUHI:周りの人から期待をされていることを感じながらローザンヌに挑戦し、自分なりにかなり準備をしてきて実力を出せたと思っていたけれど実際ファイナルに残れなかった事、そして1つのスクールのスカラシップしか貰えなかった事実に最終的に自分が一番ショックをうけていました。が、それを逆に力にすることができると考える事ができました。「日本人が海外で通用するには、体型をカバーできる何かかがなければ」と思い、ローザンヌのあと毎日休まずに、自習、レッスン、ピラティスなどに励み、基礎を磨き、テクニックを磨き、誰よりも上手くなってやるという気持ちで毎日を過ごしていました。

UNBLANCHE:現在のスペイン国立ダンスカンパニーにはどういうきっかけで?

毎日休まずに突き進んでいる時に、偶然スペイン国立ダンスカンパニー前ディレクター、元パリオペのエトワールの ”ジョゼ・マルティネズ” が日本のコンクールに審査員で来ると知り、応募しました。そしてそのコンクールでグランプリを頂き、同時にスペイン国立ダンスカンパニーの研修賞を頂きました。そのコンクールの賞だけでは、正直話は進まなかったのですが、偶然、その数ヶ月後にカンパニーが日本に来日すると知りました。そしてジョゼ・マルティネズとコンタクトを取ることができ、彼から直接、「カンパニーがいま日本にいるからクラスを受けにおいで」とお誘いを受け4日間ほどクラスをカンパニー団員と受けました。さらに運良く私の恩師の旦那様の池端幹雄先生がスペイン語を話すことができたため、ジョゼ・マルティネズとの話しもかなりスムーズにすすみ、ジョゼから私を研修生として招きたいと言って頂き、スペインへ飛びました。研修期間の3カ月たくさんの重要な役を踊らせて頂き、その間にあった団員になるためのオーディションにも無事合格して、プロになることが出来ました。

鳥肌が立つくらいイラっと

UNBLANCHE:テクニックばかりではなく、ステップとステップのつなぎ目がとても綺麗で、コントロールに気を使っていますよね!

HARUHI:「丁寧に踊ること」 を、本当に小さい頃から意識しておりました。「丁寧に踊れていない」 「なんだか雑に踊っている」と感じると今でも鳥肌が立つくらいイラっとしてしまいます(笑)。どんなに小さなステップも綺麗にしたいと気が済まないという感覚はあります。テクニックが華やかに見えるためにもその前後のステップは正しく繊細でいなければいけないなと思います。見た目だけでなく、基礎を守る事でもっとバレエが楽に踊れるようになることも実感しました。その基礎の見直しにピラティスはかなり役立っております。ピラティスで気をつけることをバレエでも気をつける。最初は難しいですが、徐々にピラティスとバレエをコネクトすることができるようになると断然踊りの質が上がります。私のダンサー人生にピラティスは欠かせない存在です。

自分らしく飾らない

UNBLANCHE:ここ数年で自分の中でどんな「変化」を感じますか?

HARUHI:常に変化していきたいと思っているのですが、、考え方で大きく変わった事は、昔よりももっと自分らしく飾らないでいられるようになったと思います。迷うことが少なくなりました。なんでもYESといわずに、嫌だったり納得いかなければNOという。ただNOというからにはその理由もしっかり言います。感情をあまり隠さないようになってから、ダンサー、バレエマスター、ディレクターにも本音で話す事ができるようになり、よりよい作品を作るいい流れがつくれているのを実感します。さらに喜怒哀楽をあまり押しつぶさずにいることで、役を演じる際のいいヒントに繋がったり発見がたくさんあります。

うまくいくかは五分五分

UNBLANCHE:バレリーナとして、技術だけでなく、マインドも大事だと思いますが、心がけている事はありますか?

HARUHI:特に舞台前の話になってしまいますが…。プロになって3年目くらいまではいつも、「明日は本番だから早く寝なきゃ」「マッサージをたくさんして寝よう」「食べ物を気を付けよう」など本番に向けて “構える” ことをたくさんしていました。が正直いつも緊張したり、舞台が怖くなったりしてしまった事がたくさんありました。ある有名なダンサーとガラで共演した際に彼に「緊張はしないの?」と質問をしたら、「舞台で上手くいくかいかないかは5分5分だから!上手くいかない時はいかないって考えると楽だよ!」といわれ衝撃を受けたと同時にたしかにそうだなと感じました。以来先輩ダンサーを観察して、そこから学ぶことは多く、皆次の日の為にあんまり構えないんだなと気づきました。私もいっそ真似してみようと、いつもしている事、食べているものを変えずに本番を迎えてみました。そしたらびっくりするくらい体の調子も良く、緊張もせずに舞台に立つ事ができました。それ以来いつも本番前はなるべくいつもと変わらずに過ごす事を心がけています!(お酒も全然飲みます。笑)練習はたくさんしてきているのであとはそれをどう本番で発揮させるかを探す事がプロには大切ですね。

UNBLANCHE:これからも自分を追求していくと思いますが、どんなバレリーナ、どんな女性でありたいですか?

HARUHI:バレリーナである前に私は一人の人間ですしやはり人生を楽しんでいると、バレエにもそれは反映されると思います。知識をもつこと、常に学び続けること、家族や友達、大切な人を大切にすることができる人間であること。その当たり前が幸せを生むと思っています。自分が幸せだと舞台にもそれが映る。そしてお客様にも伝わる、、。なんだか自然で身近に感じられる、、、そんな愛される「人間」そして「バレリーナ」でありたいです!

変わらず「大好きなもの」

UNBLANCHE:そして、「今」バレエはどんな存在ですか?

HARUHI:今も昔も変わらず、バレエは私の”大好きな物”です!これが仕事になっても本当に気持ちは変わらないんだなって(笑) 3歳からバレエを初めて21年…実は私、人生で一度もバレエを辞めたい、嫌い!となったことがなくて…。なんだか嫌いになれないんですよね、どんなに大変でも怪我しても。本当に、バレエは私の人生に無くてはならない存在です。怪我などで踊れなくなったとしても、必ずどんな形であれ、バレエには関わっていたいです!

THE FUTURE STARTS TODAY, NOT TOMORROW

UNBLANCHEでは、あなたのバレエが好きな気持ちを応援します。自分にどんな学校が合うのか、どんなバレエ団があるのか。
バレエを通じてどんなキャリアを作っていくのか、今はまだわからないことがたくさんあると思いますが、一人ひとりに合ったバレエ人生をサポートします。

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